足裏は、立つ、歩く、走るなどの基本的な日常動作において唯一地面に接する部位であり、姿勢やバランスを保つために重要な情報を感知するセンサーが豊富に存在します。しかし、加齢やケガなどによって脳への情報伝達機能が低下すると、バランスが取りづらくなったり、動作不良や姿勢不良、さらには転倒のリスクが高まります。

ナボソは、足裏のセンサーを活性化させる効果が期待できる独自のテクスチャーを持っています。このテクスチャーを踏むことで、鈍くなった足裏のセンサーが刺激され、脳への情報伝達量が増加します。その結果、体の感覚、安定性、動き、バランスの向上が期待できます。当院にナボソマットを並べた「ナボソロード」を設置したのは、このような効果を活用するためです。

さらに、ナボソの効果は足裏への使用に限りません。手に持ったり、他の体の部位に当てたりすることでも、同様に感覚を刺激し、情報伝達を促す効果が期待できます。様々な方法でナボソを活用することで、より全身の感覚やバランスの向上、動作の改善に繋がる可能性があります。

人の日常動作は平面ではなく立体/3Dに動いています。 つまり、身体動作の機能を向上、改善するには一面の方向の動きだけではなく、3面

• 矢状面（手足を前後に動かす）
• 前額面（左右への重心移動）
• 水平面（手と足を出す体の捻り）

が重要であり効果を上げるポイントとなります。

3D振動マシンであるパワープレートは、この3面に対して同時に刺激を与えることができるため、何も乗らず床でアプローチするよりも効率的に刺激を入れることが可能です。

パワープレートは医療機関において、脳梗塞後などの麻痺患者様のリハビリテーションにも使用されており、運動機能の改善や痙縮の軽減といった効果が実証されています。

足裏には振動を感じるセンサーが豊富に存在します。振動刺激を足裏から入れながらトレーニングを行うことは、麻痺により感覚が鈍くなっている患者様にとって、地面との接地感や身体の重心移動を意識しやすくなるという点で有益です。パワープレートを用いることで、足裏からの感覚入力を促しながら、より効果的な歩行訓練を行うことが期待できます。

したがって、麻痺のない健常者であれば足裏からの感覚が入りやすい分、パワープレートを 活用することで、より効率的に全身の連動性を高め、日常動作の改善や運動パフォーマンス の向上が期待できると考えております。